2017年12月5日火曜日

大学授業料無償化

高校や大学の授業料の無償化が、検討されている。すべての生徒、学生に授業料を免除するという考え方である。ヨーロッパの多くは、大学も授業料は無料となっている。これにあやかる ということのようである。

しかし、ヨーロッパでは、大学に行くこどもたちは、ある意味精選されている。ドイツでは、高校進学の時に、大学進学コースか、就職コースのどちらかを選択しなければならない。高校に入った時点で、進学か就職かが決まっているのである。

日本では、どの高校を卒業しても、進路選択は自由である。つまり、進学するもよし、就職するもよし なのである。

そうなると、大学に進学したい という考えを持たずに高校へ進学してくるわけである。そして、なんとなく高校三年生になり、友達も進学するから自分も進学しようかな。という のんきな学生もいるわけである。

そのような輩に授業料を免除する必要があるのだろうか。結局適当に大学に行って適当に過ごすわけである。書くまでもないが、授業料無償化するということは、税金で補てんする ということである。

国もバカではない。そんな輩にまで、税金を投入しても将来課税もできず、元が取れないことは重々承知なわけである。そこで、考え出されたのが、大学入試改革。

いままでは、記憶力をためす知識詰め込み入試をやめ、AO入試などの学力重視をしない入試もやめ、知識だけではなく応用力を重視し、さらに成績に限らず高校生活をチェックして、何をしてきたかを観よう というものである。

のほほーんと高校生活を過ごしたものは排除され、大学進学の目的が明白な学生を受け入れ、単なる暗記の点取り虫も排除し、自ら考え答えを導く能力のある者を選抜しよう というのである。

これで、適当に大学進学するものを排除して、税金を投入して無駄にならない学生の授業料だけを免除するという考えのようである。

大きな変革となるが、ほんとうに大学で学びたい、研究したい という学生たちだけになれば、税金を投入する価値は高いであろう。

さて、うまくいくのであろうか。


追記だが、このような動きが教育世界に広がると、次は就職試験である。企業はどう選抜するか。何かしらの影響があるかもしれないが、今は不明である。



0 件のコメント:

コメントを投稿