2018年3月7日水曜日

安い保険

掛け金が非常に安い保険がある。もちろん掛け捨て。いわゆる保険の適用期間が過ぎても返金されないというヤツ。

安いので、入っておくとお得ですよ って 謳い文句。これぐらいなら、掛け捨てでもいいか と入ってしまう人。

保険の加入は人それぞれですが、判断する材料として ひとつの考え方を上げておきます。

掛け金が安い ということは、保険事故つまり保険が支払われる という発生率が低いのである。発生率が低い つまり 保険屋さんの出費が少ない ということ。

保険屋さんの出費が少ない ということは、保険屋さんにとって有利。

だから、お得なので加入するといいですよ とは、保険屋さんが得するからぜひ入ってください ということ。主語は保険屋さん なのである。

生命保険などの掛け金が年齢によって差があるのは、若い世代は収入が少ないので少しの掛け金にしてあげよう などといった情け温情などない。

単に若い世代は死亡率が少なく、年齢とともに死亡率が上がってくるからである。死亡率があがれば、それなりに保険屋さんの出費が増える。若い世代は出費が少ないので 掛け金を低く設定しても儲かる という仕組みになっている。

この死亡率は、厚生労働省から 年齢別の死亡率 という統計が出され、それを保険屋さん独自のノウハウで分析し、掛け金を決めている。だから、保険屋さんは損をしない。

というわけで、掛け捨てですが、3年間で○○円で、多くの補償が付いているにも関わらず、お値打ちですよ。などという甘い言葉に騙されない方がよい。

同様の保険は沢山ある。例えば共済保険。国民共済とか県民共済とかいうヤツ。あの保険の中には、子どもが他人に暴力をふるったり、学校でガラスを割ったとか、何かモノを壊して弁償しなければならなかったりしたときに対応してくれる保険がある。

共済は営利目的ではないので、保険事故がなくてもある程度もどってくることがある。民間の保険と比較し、掛け金や補償内容をじっくり比較して、活用するのも一つである。



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