トルコの通貨が暴落している。8月13日に1ドル=7.23リラと最安値を記録した。
ここのところ1ドル=4リラで推移していたのが突然の暴落である。原因は対米関係。
為替の動きはイメージ的に感じにくいのであるが、今までは4リラを出すと、1ドル札を手に入れることができたのが、この暴落時は、約7リラも出さないと、1ドル札が手に入らなくなってしまった ということになるので、1ドル札を商品と見れば、その商品が急に値上げした ということになるのである。
トルコは、コーヒー豆などを米国から輸入しているので、豆が一気に高値になってしまい、仕入れ価格が上昇した。ということは、仕入れたものをトルコ国内で販売する卸価格も当然値上げとなり、消費者にも転嫁されるわけである。
そうなるとモノの価格が上昇して、一気に物価が上昇する。つまりインフレーションに進むわけである。ゆっくりとしたインフレは景気活性化につながらり良い事なのだが、急なインフレは景気減退となり良くないわけである。
今、トルコは揺れているのである。
では日本に影響はあるのだろうか。世界の三大通貨は、米ドル、ユーロ、そして日本円で、基軸通貨といわれている。そして、世界の多くの通貨は、米ドルとのレートを基本に換算されている。
例えば、日本円とユーロとの交換レートは、一旦米ドルに換算されてから対ユーロ○○円 と決められるので、米ドルの価格が大きく左右する。トルコリラも同様で日本円とトルコリラのレートも大きく変動する。
新興国として投資対象になっているトルコは、日本でも投資信託などで対象となっているので影響が大きい。
はるかかなたの遠い国の影響が、通貨レートの変動で影響してくるのである。
私事であるが、トルコの国債を少々所有しており、定期的に配当を受けているが、日本円に換算されるため、この暴落の影響を受けているのである。
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