前回は、口座管理料のお話しをしました。銀行にとってはよい収入源ですから、多くの人が口座を開設してほしいところです。
今年から公務員や専業主婦もこの口座を開設して、自分の年金を運用できるようになりますので、銀行もこの人たちにターゲットを絞った戦略を打って出るかもしれません。
予想されるフレ文句としては『生涯もらえる年金が減る可能性があるので、少しでも多くもらうために自分の年金を運用しましょう』等ではないでしょうか。
年金を運用する方法としては、安全運用と、リスク運用があります。安全に運用する方法は、銀行の定期預金を組むのと同じですから、預けた分+利息が保証されます。しかし、現在定期預金の利率はご存知のようにものすごく低い状態です。
口座管理費は1か月あたりおおよそ400円~500円ですから、年間で1か月400円としても4800円(銀行によってはもっと安いところもあります)必要です。定期預金の利息はわずかです。例えば、0.01%としても、5000万円を運用するとやっと年間で利息5000円です。
つまり5000万円以上は運用しなければ、口座管理費として徴収され、マイナスになるということです。安全に運用しようと思うと、高額運用するしかありません。ところでご自身の生涯受け取る年金を元にしますので、このぐらいの金額がもらえるかどうか・・・・・・。さらには、もっと高額運用しなければ、確定拠出する必要はない ということになります。
というような話を銀行がするので、そうなると安全運用ではなくリスク運用でなければという話になります。リスク運用ですから、元手が減る可能性がある つまり、将来貰える年金がただでさえ少なくなるのにさらに少なくなる可能性がある ということなのです。
でも上記の理由で銀行は、リスク運用を勧めてきます。しかし、運用経験のない人にとっては、どんな運用をすればいいか全くわからないわけです。将来の不安を煽りつつ勧めてきますので、結局運用も銀行任せ ということになります。
銀行に任せると、銀行は自分の収益になる運用方法を勧めてきます。それは銀行は元々両替商という商人ですから、商人ならば儲けを考えるのが普通です。銀行もいわゆる一民間企業ですから収益がよくなければ、最悪の場合破たんすることになります。当然の行動なのです。
なにも銀行が悪徳であるわけではありません。単なる利潤追求する一企業ですから当然の行動なのです。
長くなりましたので また次回へ
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