2018年1月13日土曜日

ムーミン

ムーミンがセンター試験に出題され、ツイートで騒がれているようだ。合わせて、『小さなバイキング ビッケ』『ニルスのふしぎな旅』のアニメも加わっている。どれも子供の頃見ていた作品である。

アニメを見ていた世代でも解けない。ツイートにムーミン知らない というつぶやきがあるが、現役受験生の世代で知っている者はすくないだろう。

しかし、アニメを知らないので解けない というわけはない。出題者はおそらく私と同世代であるため、現役受験生が知らないのは当然のこと。だから、アニメの知識など不要なのである。これはただのカモフラージュなのだ。

問題を分析すると、
 北欧三国と限定されていること。
 ニルスはスウェーデンとわかっていること。

ここから、フィンランドかノルウエーの2者択一になる。ところが、ビッケはバイキングとなっているので、
 地理と世界史の知識で、北欧-バイキング といえば、自動的にノルウェーとなる。

単にこれだけの知識を知っていれば、ムーミンはフィンランドとなるのである。

さて、次に言語についてだが、これも
 地理と世界史の知識で、三国の言語の特徴は、フィンランドが異質で、他二国が類似

この知識で、言語の様子を見ると、ひとつだけ se というアジア系の助詞と思われる言葉が入っているので、これがフィンランド語と判別できるのです。


これらの知識は、地理や世界史での基本中の基本。点数がとれない子たちに対するサービス問題にしかならない問題なんですね。

でも、このような問題は序の口。もっと知識を使って考える問題が出題されていくのです。いま行われようとしている大学入試改革がそれなんです。知識を問うのではなく、知識を使って問題を解く。このような問題が、今後はどんどん増えると思われます。

ですから、知識を持っていたにもかかわらずできなかった受験生は、はっきり行って時代遅れ。自ら考えるという能力をもっと鍛えて育ってくる後輩たちに、対抗できなくなります。大学に合格したからといっても、怠らずもっと鍛えてください。

うまく解答できた人。これは序の口ですよ。やはりもっと考える ということを鍛えましょう。

知識がなかった人。知識は、今後覚える必要はなくなってくるでしょう。だから心配はいりません。ネットの力を頼りましょう。そして、知識を活用できる能力を鍛えましょう。


自ら考える力 これを鍛えるには、昔から言われている、『読み書きそろばん』の読みとそろばんです。
つまり、問題の読解力=国語力をつけることですね。今回の問題は、アニメの部分は読まなくていいのですよね。先にまとめた、北欧三国について これが主題です。

そして、そろばん。これは、数学となるのですが、数学の中でも特に、論理的思考。この力をつけることです。


そして、この問題の主題に基づき、地理と世界史で北欧三国の知識といえば、バイキングとか、大陸続きなのにフィンランドだけが異質の言語。

と、出てこれば、解けたも同然です。後は、論法の一つ、消去法を使えばできます。

補足、もともと、フィンランドはロシア系つまりアジアに近い民族が入ってきているが、他の二国は、ゲルマン系(ドイツ語系)というわけです。なので、言語の特徴も違うのです。




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