節電といえば、まず思い浮かぶのは、エアコンではないでしょうか。夏なら冷房、冬ならヒータ。電気で温めるものは効率的に悪いので、特に冬場はエアコンが標的になると思われます。
確かにエアコンは消費電力が大きいもののひとつなのですが、最近の考え方は変わってきています。
冷えきった部屋を暖めることと、少しだけ暖かい部屋を暖めることを比較した場合、どちらが節電につながるかです。当然、少しだけ暖かい部屋を暖めるほうが、はじめから少しだけ暖かいため消費電力は少なくて済むのです。
ということは、エアコンは長時間にわたって弱めの設定室温でつけたままにしておくことの方が、実際は節電につながる ということなのです。
駅にあるエスカレータは、一定時間利用者がいないと停止しているものがありますが、ショッピングモールに行くと、使用していないエスカレータが通常の速度よりも非常にゆっくりと動いているエスカレータを見かけます。
これは、さきほどのエアコンと同じ原理で、止まっている状態のものを動かす時に使用するエネルギーよりも、ほんの少しだけ動き続けているものを通常の状態で動かす時のエネルギーの方が少ないためそのようにしているのです。
ちなみに、車でも同じ考え方です。止まっている車を動かす時は、非常に多くのエネルギーが必要です。このエネルギーを電気モータで動かし、動き始めたらガソリンエンジンで動かすことにより、ガソリンの消費量を減らせるというわけです。
話を元に戻して、このように節電というと電源を切るということを思いがちですが、電気を少しだけ使い続けるという発想で消費電量を抑えるという節電方法もあるのです。
この方法は、よくテレビで紹介されていますが、タイトルのテレビで言えない節電方法とは何か。それは、テレビの消費電力です。以前は、ブラウン管テレビでしたが、今は液晶テレビに代わっています。しかし、消費電力はブラウン管の方が少ないのです。液晶テレビは、バックライトというテレビの一番後ろ側から全面に向かって光らせているライトがあります。
このライトが一番消費電力がかかるものなのです。そのライトを消すにはテレビを見ないことしかありません。見ているような見ていないようなテレビなら、消すことが一番の節電です。エアコンをつけないよりも実は効果的なのです。
テレビで、テレビを見ないようにしましょう とは 言えないですね。
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