国立図書館の新館は地下8階だそうだ。景観に配慮した点と、地盤が固いことを利用した地震対策だそうだ。東北地震の時は、地上階の書棚は倒れたそうだが、地下の書棚はなんともなかったという経験からだそうだ。地下30mの世界である。
スカイツリーの杭は50m首都高の川崎人口島の地下は57m、東京ガスのタンクは62mだそうだ
地下を走る鉄道は20m~40mで前述の比ではない。地震大国日本ですから、上に伸ばすよりも、下に伸ばす方が安全ということである。いよいよ人は地底人になるのだろうか。(笑)
地下で働くと太陽の光が届かないため、国立図書館は吹き抜けが作られており、地下8階まで光が届くそうだ。環境にも配慮しているようだが、日光で本が傷まないのか心配でもある。
ところで、土地には空中権と地下権というものが存在する。土地を購入すると、その範囲内の上空と地下も権利があるという。ただし、一定の距離までであるが・・・。
そのため、高架式の道路をつくる時に、個人所有の土地の上空を通過しなければならなくなると、交渉で空中権を買うのだそうだ。また逆に、自分の空中権のみを販売することも可能である。空中権のみを購入すると、その分自分の土地が増えたこととなり、建ぺい率や容積率という制限がゆるくなるのである。
この権利をうまく売買したのが、東京駅である。東京駅は他の余っている土地の所有者と交渉をして空中権だけもらって、自分の土地の建物制限を緩くしたそうだ。だから、高層ビル等も建てられるのである。地下権についても同様なことができるそうだ。
うまく利用すれば、もっと地下も有効に活用できそうである。
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